フィリピン駐在中はほぼ自炊
元々料理が好きだった私は、当然の様にフィリピン駐在中もほぼ毎日自炊をしていました。
駐在初日から始まった日本食を作るための食材探しはマカティでは困難を極めました。
もちろん同じような食材は、例えばソーセージなんかはスーパーに溢れ返るほどの種類が見られますが、日本のそれとは完全に違うものでした。
この記事では3ヶ月以上を費やして見つけた日本食が作れる食材と購入場所をシェアしたいと思います。
残念ながら写真が無いものが多く、殆どがネットからの拝借ですか、そして更に現在のマカティで同じ物が同じ値段で手に入るのかは不明ですが、自分な備忘録として、そして皆さんのお役に立てたらという思いで記事を書いていきたいと思います。
一番の超難題『タマゴ』
はい、基本のタマゴです。
TKGが食べられるタマゴ、そう
生で食べられるタマゴ
フィリピンではこれを探すのがトップクラスの難問でした。
フィリピンではタマゴは常温で売られていて、調理を前提としているので、賞味期限も1ヶ月以上のものが殆どです。
フィリピン人はタマゴが好きな人が多く、スーパーでも道端の露店でもどこでも手に入れる事ができます。
ですが、生で食べる事は自殺行為に近いですし、殻にも細菌が付いているので、料理する時も注意が必要です。
マカティのてっぺん、ヤマザキで売られている『MIDORI』は12個入り(フィリピンではタマゴは希望12個入り)で180ペソで通常スーパーの値段の2倍以上しますが、そして常温で売られていて殻の雑菌は他のタマゴと同じですが、生で食べる事ができます。
黄身の色もフィリピンのタマゴ独特の蛍光イエローではなく、日本と同じオレンジ色をしています。
味も日本のそれと変わらないフィリピンでは貴重なタマゴです。
これに出会ってからは、TKG、半熟タマゴ、半熟目玉焼き、半熟オムライス、掛け蕎麦にタマゴを落とすなど、料理の幅がグンと広がりました。
ヤマザキでは在庫が無い事が多いですが、てっぺんは在庫が切れてた事は半年で1回で、しかもそれはタール火山の噴火時だっので、普段は在庫切れは心配無いのではないでしょうか。
レガスピサンデーマーケットでも生で食べられるタマゴが売っているとの噂は聞いてましたが、一度も買う事はありませんでした。
ちなみに、マカティでタマゴが冷蔵販売されているのはランドマークだけです。
※最初に書きましたがコロナ禍の現在もコレが買えるかは不明です。
肉類も超難題でした
鶏肉(チキン)
よく使うモモ肉、ムネ肉を含めフィリピンでは殆どが骨付きで売られています。
骨無しの鶏肉は『ウォルターマート』で買う事ができます。
私が知る限りマカティで骨なし鶏肉を買えるのは『ウォルターマート』と高級食材店の『SÄNTIS Delicatessen』だけだと思います。
むね肉、モモ肉の骨抜き鶏肉は通常の
この様に売っていて、自分で好きな肉をビニール袋に詰めて内側に居るクヤに渡すと値札を貼ってくれる仕組みです。
特に話をしなくても買えるので、誰しもが問題無く買えると思います。
買って帰って開けると生臭い感じがしますが、水で洗ってから好きな大きさに切って冷凍する(←これ大事)ことで、いつでも美味しい鶏肉が食べられます。
これ大事と書いたのは、フィリピンの肉は何故か直ぐに腐るためです。恐らく雑菌がいっぱい付いてるんでしょうね。
なので水で、出来ればミネラルウォーターでヌメリが無くなるまで洗ってから水気を切って冷凍する必要があります。
これをやらないと一晩で腐ります。
フィリピンの鶏肉はどこで買っても日本よりもジューシーで美味しいと思います。
豚肉(ポーク)
フィリピンには日本でよく見る「薄切り肉」というものが一般的では無いため、これを探すのにも苦労しました。
欲しい部位によって買う場所を変えていました。
<モモやバラの薄切り肉>
極まれにグリーンベルト1にあるRustan’sやウォルターマートに薄切り肉が並ぶことがあります。Rustan’sで牛の薄切り、ウォルターマートで豚の薄切り肉をたまたま見つけて買ったことがありますが、両方とも不味くて捨てました。
マカティの『てっぺん』にも冷凍の牛と豚の薄切り肉が売ってますが、これも不味かったですね。
正解は『マルティマール市場内の韓国系の肉屋』
通り側からWet Marketに入ると一番奥にガラスで仕切られた肉屋があります。
良い写真が無いんですが、下の写真のようなガラスで囲われた肉屋です。
ここには他では見たことが無い牛と豚の薄切り肉を買うことができ、味も美味しいです。
ほとんどがキロ単位で冷凍されていて、値段は500ペソ位と他のスーパーに比べて2倍くらいの値段です。
この店で買った牛の薄切りでスキヤキを作りましたが、柔らかくてめちゃくちゃ美味しかったです。
豚の薄切りも同様に美味しいです。
とにかく薄切り肉はココ一択です。
<バラ肉(塊)>
バラ肉の塊はどこで買っても違いはありませんでした。
というより美味しいバラ肉(塊)に出会ってません。
いずれのバラ肉も3時間以上煮込まないと柔らかくなりません。
Country Styleという皮付きのバラ肉が一番安価なので、皮を切り取って使っていました。
肉に乳首が付いていた時は焦りましたよ(笑)
<ひれ肉>
牛ひれ肉は買ったことが無いので分かりませんが、豚ひれ肉は頻繁に買ってました。
日本と違ってフィリピンではひれ肉をあまり食さないためか、とても安価に入手できます。
私はランドマーク地下、もしくはウォルターマートで購入していました。
塊単位でしか売っていなくて、Tenderloin(テンダーロイン)という名で売られています。
ヒレカツが美味しくて、週末の定番でした。Redhorseにも合うし、フィリピーナも大好きでした。
スーパーで肉を買う方法
下の写真はウォルターマートで、このようなショーケースに並んだ肉を選んでクヤに重さを言うと取ってもらえるスタイルです。
少し英語を話す必要があります。
クヤが前に来たら選んだ肉を指差しながら名前と重さを言います。
「tenderloin half kiro」テンダーロインを500g
これで通じるはずです。
<ひき肉>
フィリピンで合挽肉というものに出会ったことが無いので、あえて探しませんでした。たぶん無いんじゃないかと思います。
なので合挽を使いたい場合、豚と牛のひき肉を買って混ぜる必要がありました。
ひき肉は『ランドマークの地下』で買ってました。
ひき肉は「Ground pork」「Ground beef」という名前で売られていて、それぞれ高いのと安いのがあるので(違いは分からない)高い方を買ってました。
高い方でも日本の半額程度でした。
<ステーキ肉>
ほとんどのスーパーで牛のステーキ肉を買うことが出来ますが、味は普通ですがとにかく固い!
普段ステーキはあまり食べないんですが、2回ほどステーキを食べた時は、カマティスクエアの正面にある『Kitayama meat shop』
もしくはマカティスクエア地下にある、『Manpuku Steak House』で和牛を買ってました。
マンプクは食堂ですが持ち帰りでステーキをカットしてくれます。
いずれも和牛なので、100gで1000ペソ以上は覚悟してください。
下の写真はマンプクで200g 3500ペソで買った宮崎牛のステーキです。
まとめ
だいぶ長編になってしまいましたがいかがでしたか?
フィリピンで日本食を食べるのに必要な労力はハンパ無いんですよ。
しかも今現在は検疫のために営業していない店も多いんじゃないかと思います。
物価も少し上がっているという話も聞くので、記事内の値段は参考程度と思ってください。
皆さんの参考になることを願っています。
では。