ドゥテルテ大統領は、新興感染症管理のための省庁間タスクフォースのメンバーと会い、マニラ首都圏およびその他の地域の検疫分類について話し合う予定です。その上で今日8/31に大統領は新たな検疫基準を発表します。
この記事ではこの先のフィリピンの展望と私なりの新検疫基準の予想をお伝えしようと思います。
フィリピンのCOVID-19現状
出典Wikipedia
依然として3000~6000人の新規患者が出ています。
中でもフィリピン首都圏(NCR)の患者数がずば抜けて多い状況が続いています。
注意すべき点は陽性率と回復率です。
フィリピンの8/30現在の統計値
- 陽性率:10~12%
- 回復率:63.4%
- 死亡率:1.6%
陽性率の世界標準は私が調べた所「5%」程度の様ですが、フィリピンの陽性率は「10~12%」と世界基準を遥かに超えた陽性率となってしまっています。
回復率は世界平均で66%程度なので、平均レベル。
死亡率は世界平均が3%程度なので日本の死亡率と同程度です。
新たな検疫基準を設けるにあたり、日本と同程度の経済活動をしても、この数値に変動があるのか無いのか?が焦点になると思われます。
分裂するコロナ対策の考えかた
多くの政府関係者は「ロックダウンをしていたらフィリピン経済が持たない」と発言していて、3月から始まったロックダウンが半年を迎えたフィリピンの窮状を発信しています。
ただ昨日の副大統領を含めた一部の慎重派は「ロックダウン(GCQ)を継続すべき」と訴えています。
ただ、フィリピン人の経済状況は既に数か月前からどん底に達しており、ロックダウンを続けるには国からの継続的な支援が求められます。
政府の懐事情と国民の貧困を現在のコロナ発生状況の推移を加味して天秤に掛ける必要があり、判断がとても難しく意見が分かれるのも無理は無いと思います。
ただフィリピンは大統領制なので、最終判断は大統領に委ねられるわけです。
大統領は既に結論を決めているかもしれませんが、今日8/31に開かれる省庁間タスクフォースの会合での報告内容によっては大統領の決断が変わる可能性もあります。
私の予想
フィリピン政府が使えるお金は既に底を付いているとの報道も多くみられ、その意味でもMGCQ、もしくはそれ以上の検疫基準緩和が必然であるように思えます。
ただ、フィリピンは文化的に食事をシェアしたり、人との距離が近かったり、大声で話したり、集団行動が好きだったり、といったコロナ感染には不利な文化が根付いているため、私としてはワクチンが出来るまでは感染数は減らない、経済活動が再開したらむしろ増える、と見ています。
<私の予想:結論>
- 新検疫基準:MGCQ(ほとんどの経済活動を再開)
- コロナ発生数:ワクチンが出来るまで首都圏を中心に3000~5000人規模が続く
- 回復率:現状維持(世界平均レベル)
- 死亡率:現状維持(世界平均の50%レベル)
- 渡航解除:MGCQが解除になった時
KTVやバーは再開するのか?
フィリピンGDPのどの程度の割合なのかは調べても分かりませんでしたが、正規のお店として登録している風俗店は対象が外人となるため必然的に客単価が上がり、売り上げも上がる。すなわちそれは納税額のアップにもなるので、風俗業のGDP比はそこまで低くないと思われます。
とはいえ、経済活動という観点から見ると、
- 渡航制限があるためフィリピンに外人が居ない(来れない)
- 地域によっては酒類の提供がたびたび禁止になる
- マスクとフェイスシールドが義務付け
- 入店規制
これらを考慮すると、
KTV再開はまだまだ先になる
という結論しか出てきません。
では。